どうも、ねこりずむです。
今回は、瀧見明花里(たきみあかり)さんこと、若くして家畜写真家の道を進まれた家畜写真家AKAPPLE(あかっぷる)さんに取材させていただきました。
家畜写真家AKAPPLE(あかっぷる)さん
私達が何気なく、スーパーやコンビニで食べている食材には「いのち」があります。
動物の可愛さその「いのち」をいただいて、今の私たちがあるということ考えさせられたエピソードや、チャレンジされる中での心境などお伺いさせていただきました。
1.家畜写真家になったきっかけ
2.文化の違い
3.夢への挑戦
4.日本一周農家旅へ
5.これから
6.最後に
ねこりずむ:初めまして〜。早速ですが、なぜ家畜写真家になろうと思ったんですか?
あかっぷるさん:ずっとやりたいことを探していたんです。
就職活動では、自然と動物が好きだったこともあり、第一産業に携わりたいという想いから、系統の銀行に就職しました。
これで第一産業に貢献できる!と思いましたが、入社して1ヶ月で違うかもしれないと気がつきました。
結局1年で退社し、農業&酪農王国であるニュージーランドにファームステイすることを決めました。
ねこりずむ:ファームステイなんですね!なぜファームステイだったんでしょうか?
あかっぷるさん:動物が好きだったこともあり、実際に牧場での作業を経験してみたいと思ったからです。また当時は世界一周することが夢だったので、語学を勉強したいと思いました。
まずは全く英語が喋れなかったので、ファームステイをする前に語学学校へ通い、現地のレストランや農場でアルバイトをして資金調達をしました。
それまでずっとやりたいことを探していましたが、ファームステイから帰ってきて、ようやくこれだ!というものを自分の中で見つけました。それが家畜写真家でした。
あかっぷるさんの映し出す、北海道釧路市で撮影した短角牛たち
ねこりずむ:そうなんですね!
あかっぷるさん:家畜動物を実際に見る機会はあまりないと思いますが、とても可愛いですし表情もあります。
私の写真を通じて多くの方に、可愛いなという入り口から「いのち」と向き合うきっかけを作っていけるといいなと思っています。
ねこりずむ:『「いただきます」を世界共通言語へ。』というコンセプトを持たれて活動されていると思うのですが、何がきっかけだったんでしょうか?
あかっぷるさん:ニュージーランドへファームステイした時のある出来事が現在のコンセプトに繋がりました。
写真撮影中のあかっぷるさんと子牛
ファームステイ先がとても見晴らしのいいところで、放牧をして牛を飼っていました。家から離れたところで飼っていたのでバギーに乗って移動し、牛の様子を見に行っていました。
ちょうど私が滞在していた時期が牛が出産するシーズンで、様子を見に行くと子牛が産まれていたんです。
おそらく夜中に生まれていたのだと思いますが、雨も降っていて、ニュージーランドでは寒い時期でしたので、寒さで衰弱していましたし、母親の牛は育児放棄していました。
子牛は寒そうにしていたので、抱いて温めていました。
でも、オーナーからは回復の兆しがないのに生かしておくのは、ずっと苦しませることになると言われました。オーナーに何度もなんとかならないかと尋ねましたが判断は覆らず、天国へ送られてしまいました。
さっきまで、自分の腕の中で一生懸命生きようと頑張っていた子牛が天国に行ってしまい、しばらく涙が止まりませんでした。
ねこりずむ:とても辛いですね。
あかっぷるさん:私はファームステイをすることで、実際に家畜動物と触れ合うことができました。
牧場にいる牛や羊、鶏、豚すべて動物達にもいのちがあります。
とてもみんな可愛いんです。そんな家畜動物を写真に写し出すことで、少しでも興味を持ってくれるといいなと思っています。
そこから、私たちが普段食べている「食」について考えるきっかけになればと思ったんです。
ねこりずむ:私自身もあかっぷるさんの写真で、こんな可愛い動物達だったんだってことを初めて知りました。
あかっぷるさんの映し出す子豚たち
あかっぷるさん:ニュージーランドで食事をする時に「いただきます」と言っていたところ、どういう意味なのか聞かれました。
私からは、料理をしてくれた人や農家さん、「食」に携わった全ての人へ向けた感謝の気持ちや、動植物へ向けての言葉だと伝えました。
すると、素敵な言葉ですねと言われたんです。
その時に海外には同じ意味の言葉が普段使われないことを知り、「いただきます」という言葉を広めたいと思うようになりました。
このニュージーランドでの出来事は自分の中でも大きくて、現在のコンセプトに繋がっています。
ねこりずむ:日本一周をしようと思ったのは、なぜですか?
あかっぷるさん:私の活動や私のことを応援してくださっている農家さんがいて、いつも応援してくださる全国の農家さんに会いにいきたいと思ったのがそもそものきっかけでした。
どうしたら、全国の農家さんに会いに行けるだろうと思っていた時に、友人がクラウドファンディングで成功していたんです。
その友人に背中を押していただきました。
ねこりずむ:なるほど~。クラウドファンディングについて、どう思われていたんですか?
あかっぷるさん:クラウドファンディングの存在は友人がやっていたので知っていたんですが、自分はクラウドファンディングをやるとは思っていませんでした。
当初はクラウドファンディングやってる方々をみて、『やってるなぁ~。』という感覚で見ていました。
クラウドファンディングで成功した友人から『あかり(あかっぷるさん)のやりたいことこそ、クラウドファンディングができるんじゃないか。』と背中を押してもらって挑戦することを決意しました。
ねこりずむ:同じ夢に向かっているご友人の方がチャレンジされてることもきっかけだったんですね。
しかも、初めてのクラウドファンディングの総支援額が1,834,000円達成って凄いですね!
あかっぷるさん:ありがとうございます。まさかこんなに多くの方から支援してくださると思っても見なくて。そもそもストレッチゴールで180万円を設定していたんですが、実は絶対無理と思ってました。
ねこりずむ:え!そうなんですか?!
あかっぷるさん:今回は2018年5月2日に募集を開始し、募集期間を2ヶ月フルで使って達成したんですが、あと1ヶ月というところで、まだ支援学は目標の半分くらいだったんです。
そこから伸び悩んでいた時に、スポンサー枠で企業の方の支援があり、20万円の支援をいただきました。
その時、もうこれは諦めてはいけない!!と自分の中で強く思いました。
そして、この活動を通じて出会えた方々に応援してもらったことにとても嬉しく感じました。
ねこりずむ:132人の方々の支援が身に沁みますね。そして、一般の方だけでなく、企業の方からの支援があるってとても大きいですね。
あかっぷるさん:はい、出資していただくって本当に大きいと思いますし、とても感謝しています。
燦燦 あかっぷるさんのカレンダーとクラウドファンディングで応援してくださった札幌市鉄板焼き屋さん
ねこりずむ:もともと写真家としてファンがいらっしゃったんでしょうか?
あかっぷるさん:ファンとまでいうか分かりませんが、有難いことにSNSでは、TwitterとInstagramでフォロしてくださる方はそれぞれ1000人を越しています。
もともとは、インスタで家畜動物たちの写真をUPしていたんです。
ねこりずむ:あかっぷるさんのファンが2000人以上もいらっしゃるんですね!
あかっぷるさん:気がついたら、メディアの方々から取材していただくようになって。初めは、地元の北海道で個展を開いたんです。そこで北海道新聞さんに取り上げられました。北海道新聞掲載からしばらくして、日本一周から帰ってきた後に朝日新聞さんから取材をしていただき、Yahoo!ニュースにも取り上げられました。
ねこりずむ:今回のクラウドファンディングでの資金調達を達成されて、全国の農家さんへ写真を撮影することができたかと思うんですが、その活動のお話を聞かせていただいてもよろしいですか?
あかっぷるさん:北海道から南は沖縄の離島まで全国の約40ヶ所以上の農家さんに会いに行きながら、お話を伺えたことが本当に貴重な体験でしたね。
日本全国へ家畜動物たちの写真撮影に行き、応援してくださる素敵で個性豊かな農家の方々にお会いできて、とても光栄でした。
現場では動物達を大切に育てながら、美味しい肉や牛乳、卵を作ろうと懸命になる生産者さんの姿に触れることができました。
旅の途中で観光もできましたが、何よりも農家さんへ伺わせていただいている時間が、本当に有意義でした。
あかっぷるさんの映し出す鶏
ねこりずむ:これからについて教えていただきたいです。
あかっぷるさん:まだ周れていない北海道の農家さんが残ってるので、今年は北海道を中心に周り家畜動物たちの写真を残していきたいと思います。
また、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に東京で写真展を開きたいと思います。
今回の日本一周で撮影した作品はこの写真展にも展示しようと考えています。
オリンピックをきっかけに世界各国の方々が集まるので、より多くの方々に「いただきます」の文化を伝えていけるのではないかと思っています。
また、農業&酪農王国えあるニュージーランドでは、春になるとニュージーランド各地で行われるのが“A&P SHOW“という豊作を願う“農業祭”があります。
“A&P SHOW”に参加し、また自分の知識をたくさん吸収し感性を磨き、今後に活かしていきたいと思っています。
写真撮影中のあかっぷるさんと戯れる牛
ねこりずむ:You Me Kanattaでは夢に向かって頑張っている20代・30代の女性を応援しているのですが、何かメッセージをお願いいたします。
あかっぷるさん:やりたいと思ったことを是非、挑戦して欲しいです。
自分でできない理由をつけず、一度っきりの人生なので、やりたいと思っていたことにチャレンジして欲しいです。
ねこりずむ:人生一度きりですね。本日は貴重なお時間ありがとうございました!
瀧見 明花里(たきみ あかり)さん(28)
1991年生まれ、北海道札幌市出身。
大学卒業後、企業で勤めるもののやりたいことを探していく中で、ニュージーランドでのファームステイへ。その経験から、家畜写真家「AKAPPLE(あかっぷる)」として全国の農家を訪れ、家畜動物達の写真を収め『「いただきます」を世界共通言語へ。』をコンセプトに活動している。
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