人気イラストレーターで壁画家の河野ルルさん。コネなし実績なしから売れっこになるまで駆け上がったルルさんのチャレンジ人生について聞いてきたよ!
かとぴー(@kanatta_qp)です!
今回は私の学生時代の地元名古屋にてイラストレーターであり壁画家。
河野ルル(@lulu_kouno)さんの取材をしました!
ルルさんの作品♪
ルルさんとは、先日所沢で開催された「国際バラとガーデニングショー」で出会い、地元が近い!ということで意気投合しました♪
▼国際バラとガーデニングショーの雰囲気はこちら♪
取材を通し、これまでルルさんがボンビーガールへ登場するくらいの貧乏時代から、今では売れっ子イラストレーターとして駆け上がる人生を詳しく伺いまして。今も様々なことにチャレンジ真っ只中の河野ルルさん。
1つ飛びぬけたイラストレーターになるにはどうしたらいいの??
本当に趣味1つで生活できるの??
そんな疑問までホリホリ聞いちゃいました。
「皆、もっと◎◎を持ったらいいと思う!」
イラストレーターとして仕事をするルルさんが大事にされていることを聞いてきました♪
河野ルル(@lulu_kouno)
愛知県名古屋市出身。UNKNOWN ASIA 2017 グランプリ受賞。ボンビーガール出演歴あり。壁に絵を描く壁画家として、学校や養護施設などの壁に絵を描いたり、絵本を執筆したりとその色鮮やかなイラストは様々な形へ読者へ提供されている。2018年6月には、小学校の教室の壁に壁画を描くため単身で向かい、バオバブの木を描きあげる。
■絵を描き始めたきっかけは、メキシコでお金がなくなったから。
ルルさん「元々は事務職で働いていました。中学から大学まで、学生時代はずっとテニスに打ち込んでいて。結構頑張っていたんですが、大学を出たら燃え尽きて、普通に会社に就職していました。」
かとぴー「最初は事務職だったんですね。」
ルルさん「そうです。日々働きながらも世界一周している方の本とかを読んでいたら、無性に世界に行きたくなって。自分の中で100万円貯金できたら何処に行ってもいい、何に使ってもいいことにしようと思っていました。」
名古屋のイラストレーター河野ルルさん
ルルさん「それで7、8年前に初海外でモンゴルに行って。」
かとぴー「えっなぜモンゴル??」
ルルさん「星が見たかったんですよね(笑)実際行ってみたらモンゴルがすごく良くて。後に会社を辞めて色んな国を1年かけて回ったんですけど、メキシコに行きついた際にお金がないことに気が付いた。ただ、メキシコに行ったのも【死者の祭り】が見たくて。」
▼<参考>メキシコの死者の日
https://allabout.co.jp/gm/gc/447069/
かとぴー「でも、お金がないと生活ができない。」
ルルさん「とっさにでた言葉が、『壁画を描くから、住まわせてください!』だったんですよね。」
絵なんて描いたことがなくとっさに出たと話すルルさん。何と宿泊先でアッサリこの希望が通り、いざ壁画を描きだしたら、楽しくなって絵にハマってしまったそうです。
アフリカの壁画を描いているルルさん。
ルルさんはメキシコの文化や民芸品にある色彩が好きで、そこが源になっているかもと話していました。
これまで描かれた壁画はこちらで見れますよー♪
■コンペティションでの受賞。ここから絵描きの仕事が本格的に。
ルルさん「メキシコから帰国後、最初は会社に就職しようとしました。ただ、メキシコでの楽しさが忘れられなくて。会社の就職活動も、『絵を描く時間を確保するため定時であがれる会社』が前提で。5社ほど受けたんですが、全て落ちてしまいました(笑)」
かとぴー「そりゃ厳しい(笑)」
ルルさん「そこから、じゃあ本格的に絵で仕事をしていこうと決めたんです。最初は人脈も実績も全くなかったので、絵を無料で書かせてください!と色んなお店や人にあたる日々でした。」
そんなルルさんのおしごと環境が大きく変わった出来事。
コンペティション『Unknown Asia 2017』でなんとグランプリを受賞。
ルルさん「貧乏だったわたしにはUNKNOWN ASIAへの出展料を払うのもなかなか大変でしたが、 説明会に行きスタッフの方の話を聞くと、とても可能性を感じました!出場したら何かに繋がるだろうと思い、自分の将来への投資だ!と思い切って出てみたらまさかのグランプリでした。」
かとぴー「それは、すごい!!」
ルルさん「そこから仕事がどんどん来るようになりました。コンペティションの数週間後に大阪国際マラソンの絵を描くことになったり。大阪の人気ラジオ局FM802が行う春のキャンペーンで、クリープハイプの尾崎さんが作詞作曲したCDのジャケットを描いたり。受賞してから今まで結構めまぐるしく仕事させてもらってます(笑)」
ルルさんが描いたお花畑♪
■小学校の壁画を描きにアフリカへ一人旅。
かとぴー「最近、アフリカにも壁画を描きに行かれてましたよね。アフリカはどうでしたか?」
ルルさん「正直、生活環境は最悪でしたね。水がないので、朝は井戸水を行列に並んで組みに行くところからスタート。一度に10Lの水を運ぶんです。」
かとぴー「ええ、10Lって結構重いですよね?!」
ルルさん「そう。私は10Lでも大変なのに現地の方は50Lの桶を軽々と運ぶんですよ。すごいですよね(笑)。他にもベッドバグという虫に悩まされました。」
かとぴー「ベッドバグ?」
ルルさん「お布団にいる赤い虫です。あるときに虫に全身を刺されてしまって湿疹ができたんですよ。でもお薬屋も病院もないから、我慢するしかないんです(苦笑)。基本的に何もないので、我慢することが多いなって思いました。」
そんなアフリカに何と3週間も滞在し、小学校の壁に絵を描き続けたとのこと。
小学校の教室に描かれたルルさんの絵
かとぴー「壁画に書かれたバオバブの木は意味があるんですか?」
ルルさん「元々バオバブの木を書いてと言われていたんです。そこで調べてみたら、バオバブの木ってほんの少しの時間で、稀に花が咲くときがあるんですって。しかも、木の全体にわーっと一斉に。
かとぴー「それは貴重ですね!」
ルルさん「そうなんです。そこで壁の絵を描くなら縁起の良い絵がいいなと思っていて、現地にバオバブの木もあるんですけど、だれも花が咲いたところを見たことがないって。だったら壁の絵はいつでも見られるバオバブの花が満開に咲いた木にしようと思いました。」
かとぴー「子供もすごく喜びそうですね。」
ルルさん「描いてる間にも子供たちがやってきて、『びゅーてぃふる!!』みたいな。言葉のコミュニケーションは難しいんですけど、この絵がいい!ということを伝えようとしてくれるんですよね。」
かとぴー「それは嬉しい。」
ルルさん「生活環境はシビアでしたけど、現地では子供たちに救われたなって思います!」
小学校の子供たち♪
■ルルさんの思う、イラストレーターで食べていくための心得。
かとぴー「本当に色んなことに挑戦されているルルさん。どうしたらそんなバイタリティが出てくるんですか?」
ルルさん「うーん、きっと、私は絵を描くことが好きだからだと思います。」
かとぴー「今日も描いてたんですか?」
ルルさん「ぶっちゃけ、今も絵を描きたいな~って思いますし、今日も朝6時半に起きてから絵を描いてきました。」
かとぴー「朝はや!しかも今も!(笑)」
ルルさん「あとは、私は誰よりも私の絵が好きだからだと思います。」
かとぴー「と、いうと?」
ルルさん「自分が楽しい!と思って描いたものは、出来上がった時にもう一度自分で見ても、その時の自分の楽しかった気持ちや、絵を描く幸せが伝わってきます。 そんな気持ちを持ち続けて絵を描くことが一番わたしにとっては大事なことですし、楽しいことです。」
かとぴー「確かに!!そうですよね。」
ルルさん「私の描くイラストを通して、元気になってもらえたり、『描いてくれてありがとう』と言われることが何よりも生き甲斐です。これからも、アフリカで壁に絵を描くみたいな私にとっても新しい挑戦をどんどん続けていきたいと思います。」
河野ルルさん、お話に答えて下さり、ありがとうございました!