世界で活躍する女性〜桜子さんのコスタリカ奮闘記〜

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Costa Rica – photo credit:OGphoto

こんにちは、世界で羽ばたくビジネスウーマンになりたいMiyukaです。

取材コラム『世界で活躍する女性』シリーズは、まさにタイトル通り、世界で活躍する日本人女性をYouMe Kanattaライターが独断と偏見でピックアップして取り上げた連載記事です。

ライフスタイルが多様化してきた現社会において、様々な業界・分野で活躍する女性をメディアで取り上げることによって、読者のキャリア形成や自己実現をサポートします。

目次

  1. 田中桜子さんとの出会い
  2. 現在のご活動
  3. キャリアのきっかけ
  4. 大事にされていること
  5. 将来のビジョン

田中桜子さんとの出会い

今回ご紹介させて頂く女性は、『田中桜子さん』です。

桜子さんは、現在コスタリカのアテナス市の文化大使をされており、

日本とアテナス市をつなぐ平和のフェスティバルを企画されています。

↓↓

桜子さんの立ち上げられたプロジェクト

➖桜子さんとの出会い

共通の友人を通じて桜子さんと初めてお会いしたのは、ビデオ越しでした。

「函館在住の、コスタリカに農園を持たれている方」と簡単な紹介を受け、

学生時代に中南米の政治経済を専攻していた私は、久しぶりに耳にする国名にワクワク。

また、日本人女性で現地に農園を持たれているって、一体どんな方だろう!とお会いする前から期待であふれていました。

➖どんな方?

とにかく、パワフルな方でした!!

ほんの1時間ほどの顔合わせでしたが、お話した後の私は、

ものすごく自分の世界が広がったような気がしたのを覚えています。

「エネルギッシュ」

「人を笑顔にする」

「すべて、全力!」

桜子さんを知る方は、皆さん口を揃えておっしゃいます。

顔合わせの中でも、

コスタリカでゲストハウスを建てたい!と話されたと思いきや、

来年の2月にSDGsのシンポジウムがあるからぜひ来て!と。

教育や福祉で行動認知学について話されたと思いきや、

コーヒーやスーパーフードのカスカラの話になり・・・

桜子さんの見ている世界は一体どんな世界なんだろう

と、とにかく好奇心を刺激されるのです。

そして、どのお話も面白くて引き込まれる!

画面越しでも伝わるくらい目をキラキラさせて話されるので、

なんだか私も桜子さんの世界の一部になったような気持ちになりました。

現在のご活動

そんな桜子さんのご経歴・ご活動を一覧にしてみました。

➖田中桜子氏

2000年に津軽海峡の縄文・アイヌ信仰文化(シャーマニズム、精神医学)史をテーマにした博士論文で博士号を取得(カナダ日本文学賞受賞)
2000~2002年 サイモンフレーザー大学にて、ポスドク研究員として音楽療法家のキャロリンBケニー博士の指導を受ける
2002~2004年 カナディアンカレッジにて翻訳・通訳養成課の講師
2011年に認定行動分析家博士(BCBA-D)の資格取得
2010~2012年 バンクーバー市のローレルビヘービアサポートにて行動コンサルタントとして自閉症児の早期集中介入治療を行う。
2010~2014年 カナダ、ブリティッシュコロンビア州の政府登録自閉症コンサルタント(早期集中介入治療)
2012年9月に函館市に帰郷。
2015∼2017年6月まで公認行動分析家育成カリキュラム日本代表
2014~2017年 米国の国際機関マルチカルチャーABAの理事長を務める
2014~2017年 北海道医療大学心理科学部の非常勤講師
2013∼現在 株式会社グリーンパティオ 代表取締役
2017年 グリーンパティオコスタリカS.A設立、代表取締役
2018年 一般社団法人「アジアパシフィックABAネットワーク」創設者、理事長
コスタリカ、アテナス市文化大使
つみきの会 特別会員
ABAの公費化を求める親の会 特別会員
リハビリテーションのためのABA研究会 顧問
有限会社Together プログラムディレクター
ALSOLIFE(中国) International Expert Consultant
日本行動分析学会 (J-ABA) 代議員会員
国際行動分析学会 (ABAI)正会員
日本心理学会 正会員
認知・行動学会 正会員
日本特殊教育学会 正会員

・・・すごい。

そりゃあ、いろんな分野の話が出るはずだわっ!

と心の中でつい、ツッコんでしまいました(笑)

➖4人の子どもを育てる母

桜子さんは、現在4人のお子さんがいらっしゃって、これらの経歴はお子さんもきっかけだったそう。

桜子さんの長男のレオさんはトリリンガルの方々が集うミートアップイベントを開催したり、某大手スポーツメーカーのインフルエンサーをされながら、ジムのトレーナーもされています。

レオさんによると、

「田中家の子どもは皆、自立していてパワフル」

とのこと。

桜子さん自身も、「すぐにどこかへ行っちゃう子どもたちだった」とおっしゃっていました(笑)

先日、東京で行われたコスタリカのイベントには、コスタリカ大使をはじめ、様々な方が参加されていましたが、その中にレオさんの姿もありました。

レオさんがプロジェクトを支援してくれた、と心から喜んでらっしゃる桜子さんの姿を見ると、本当に素敵な親子だなぁと私も心が温かくなりました。

キャリアのきっかけ

そんな桜子さんのキャリアのきっかけは何だったのか、訊いてみました。

➖なぜ縄文・アイヌ文化に関するテーマで博士号を取得されたのですか?

「ズバリ、私の父方がアイヌの血を引いているからです。」

そうだったのですね!

勉強不足の私がイメージしたアイヌ民族といえば、まさに北海道。

しかし、お父様の家系は北海道ではなく、青森・津軽半島のアイヌとのことで、

幼少期からお父様はお酒を飲むとアイヌ語を話されていたんだそうです。

ご自身のルーツを解明したい!アイヌであることを証明したい!

そういう気持ちが形になり、ご縁があって1993年の二風谷で行われた先住民族の大きなフォーラムに通訳として参加され、萱野茂さんの家に泊まったことからアイヌの方との出会いが広がったそうです。

そこから、先住民族の人権や国連の作業部会に関心を持ちはじめ、

ハワイで行われた世界先住民族教育者会議に参加、

モスクワでのシャーマニズムと伝統医療の学会にプレゼンターとして参加、

そして2000年に「Belated Return of a Tsugaru Ainu」でカナダ日本文学賞企画賞を受賞されました。

アイヌ民族の自然観を伝えられている島崎直美さんを囲んで

➖認定行動分析家についてはどうでしょうか?

「一番下の3番目の息子が、実は障がいがあるんですよ!

それで、障がい者の人権についてもとても関心を持つようになりました。」

桜子さん自身も車椅子生活を4ヶ月され、2年間リハビリをしている間、バンクーバーでも大学でも障がい者登録をされていたようです。

桜子さんは大腿骨の骨肉腫でボロボロになる奇病を患われたようで、

右脚の大腿骨はほぼ自分のものではなく、ネジが少しずつ緩んできているとおっしゃっていました。左脚も関節が劣化して、どんどん浮腫みやすいくらいになってしまったとのこと。

ABA(応用行動分析)による早期療育を促進するスクール

私がお会いした時の桜子さんは、1ミリもそのような病気だとは感じませんでした。

初めて直接お会いした時、少し距離がある場所への移動があり、歩かせてしまって申し訳なかった!と反省したのはここだけの秘密です。

➖想いを行動に

桜子さんの話を訊いていると、

桜子さんは、育ってきた環境や、自分の周りの人々からの影響を受けて、
「興味関心や想いを、そのままご自身の勉学やキャリアに形付けられてきた」
という印象を受けました。

とにかく、桜子さんの行動力に感銘を受けました。

続いて、桜子さんの経歴にある環境問題やコスタリカ、コーヒーや農園、SDGsについては?とお伺いしたのですが、

さすがに本記事だけでは書ききれません!!

ということで、次回の記事へ、持ち越したいと思います。

桜子さんの想いがつまったプロジェクトはこちらです。

桜子さんのコスタリカでの奮闘記【続編】を、ぜひお楽しみに!!

コスタリカの大自然

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